読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

渡辺カケルのブログ

ギター弾きです。心が動いた出来事をつづります

戦後詩を葬るために、ここから始める

www.youtube.com

www.youtube.com

日本語を取り戻すために音楽家はなにができるだろう。現代詩の世界と日本語を扱う歌の世界はともに、同じところに向かって歩いて行かなければならないと思う。出発地点は戦後詩から。歌い手として戦後詩にできること、それは歌い継ぐことだけ。ただ、紙の上に封じ込まれたそれらの言葉を剥がしていくことにはやはりまだ躊躇いはある。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

今日は歩いていけるくらい近所にある稲荷神社に初詣に行った。詣でる前に、そもそも稲荷ってなんだと、これまで疑問にも思わずいたので事前に調べてみた。すると稲荷とは狐の神様で、本来は穀物(や野菜も?)の豊作を祈るために祀られたった神様なのだという。狐が神聖な動物として扱われていたのは何となくわかる。日本の昔話には狐に化かされる話しは多くある。八百万の神への信仰心の一端が今でもどうあれ形として残っている。「残っているんだなぁ」と、それくらいの感覚しか持つことはない。それがなんだか悲しい。

狐の話しは、昔話ではないけど、少し前に読んだ梨木香歩さんの「家守綺譚」の中で語られた物語が印象的で好きだった。

hai

神様が棲まない國

 

高層ビルのてっぺんに

武装した神様はいるか

整備された道端に

かどばった神様はいるか

抜け殻の神社に

手を合わせる意味はあるか

どこに行けど

あるのは痕跡

喉をかきむしっても

戻ることはないと知った絶望よ

「神様を殺してまで」

手に入れたかったものは

欲しかったものは

かどばった武器か金か

神様は欲望に形を変え

のさばっている

そこらを

 

神様はいない

神様はいない

空っぽにすきま風

びゅーびゅーと

吹いて

身震いが止まらない

なんでなんでと

自問自答

 

あのときから

季節は歩みをやめ

年中冬のまま

凍った

 あーあくだらねえ

nana

NANAというアプリを始めました。この前飲み会で知り合ったSapporo Electro Crack Makerさんの伴奏をお借りしています。

nana-music.com

nana-music.com

文章の参考

f:id:kakeru-web:20161212023402j:plain

自己表現の一つの手段として、こうしてブログを書いているけど、最近よく読んで勉強しているブログがある。

gamayauber1001.wordpress.com

リンクつけたらまつ毛の長い目が出てきて驚いた...! ガメ・オベール氏の素性は不明で、日本語をマスターした海外の人ということぐらいしかわからない。タイトルも日本語練習帳ということだから、もともとは日本語をインストールする際の補助的な役割で使われたブログなのだろう。2006年頃からの記事があるからずいぶんと前からあったみたい。もっとはやく知っていたかった。まあそんなことは置いておいて、読んでみると、毎回いろいろな面で勉強になる。政治についてや日本語そのものについて、また経済について。それから冒頭でも触れたように文章の作り方について。とにかく溢れんばかりの知識量と豊富な語彙を操り、暖かな人柄のにじみ出た文章にうならされる。この文章の温度は、(明らかに特定の人に向けて書いている記事以外も)誰か個人を頭の片隅に思い浮かべながら書いているから生まれるものなのだろうか。

米国音楽の偉大な伝統のなかに

wired.jp

前にブログでも書いたフォークシンガーの中川五郎さんがボブ・ディランノーベル文学賞を受賞したことに関して、Wiredのインタビューに答えた記事を見つけたので読んだ。

この中で、ディラン文学から学んだことはとの質問に、「自分の生き方をする尊さ」だと語っている。インタビューを読み終わり、前に観た中川さんの演奏を思い出している。きらきらした瞳で、ディラン文学を日本語で歌っていた。

かくいうわたしはディランを初めて聴いたのはほんの少し前だし、アルバムだって少ししかまだ聴いていないので、偉そうに語るなんてことはできないが、「時代は変わる」というアルバムの良さについて時々誰かに語りたくなる。声とギターとときどきハーモニカ、それだけでここまで完成している表現をしていることに驚いた。曲がりなりにも音楽で表現をしていたわたしも(すべきではないけど)自分の表現と比較して少し落ち込んだ。ボブ・ディランは同時代を生きたミュージシャンにとっては脅威そのものでもある。歌もギターも詩も曲も素晴らしいんだもん。それ以上なにもいらないじゃんってなる。そうそう「時代は変わる」というアルバムは本当に素晴らしい。これだけ言えればそれで満足。

―「自分の生き方をする尊さ」自分はできているだろうか。いや全然。こんなはずじゃなかったってことばっかりだな。なんにもないのだから、なんでもできるって自分を慰めるけど、自分の生きる方向すら掴めない俺はどこに向かって歩けばよいのだと。その都度また振り出しに戻って迷走中。俺はどこに向かえばよいのですか。答えは風...いや、やめておこう。